NHKは17日、2023年度後期の連続テレビ小説「ブギウギ」のヒロインが女優、趣里に決まったと発表した。趣里は2471人が参加したオーディションで選ばれ、同作のヒロイン、花田鈴子役を演じる。
朝ドラ第109作となる同作の主人公は、戦後の大スター“ブギの女王”笠置シヅ子さんがモデル。満面の笑顔と底抜けに明るい大正生まれの鈴子が多くの困難を乗り越え、歌手の道を突き進み、人々に勇気と希望を与えていく物語。作者は映画「喜劇 愛妻物語」(監督も)や、「百円の恋」「嘘八百」の脚本家、足立紳氏で、激動の時代の渦中で、ひたむきに歌に踊りに向き合い続けたある歌手の波乱万丈の物語に再構成し、フィクションとして描く。
趣里は、16年度前期の「とと姉ちゃん」以来の朝ドラ。足立さんは「趣里さんの、猫の目のようにクルクルと変わる豊かな表情と、ちょっとハスキーな声は、我々スタッフたちが考えているヒロインのイメージにぴったりです。スタッフたちはみんな今、『趣里さんにあんなこと言わせてみたい!』『こんな動きをしてもらったら.....!』と想像してはニタニタと笑顔を浮かべワクワクズキズキしています」というコメントを寄せた。
制作統括の福岡利武さんも「お芝居と歌、そして佇まいがとてもステキでした。にじみ出るなんとも言葉ではうまく表現できない個性と魅力、芯の強さ、そして愛嬌たっぷりの笑顔が印象的でした」と強調。オーディションを振り返りながら「すばらしいヒロインを迎えて、みなさまにおもしろいドラマをお届けできるように、スタッフ一同、まい進してまいります!」と力を込めた。