2025(令和7)年に東京都で開催される陸上世界選手権(世界陸上)をめぐり、都と日本陸上競技連盟(日本陸連)は14日、大会運営組織の設立に向けた準備会を立ち上げ、第1回会合を都庁内で開いた。
冒頭、日本陸連の尾縣貢会長があいさつ。「東京五輪・パラリンピック大会で示したスポーツの力をさらに高めるため、国民の理解と応援を得て開催を目指す」と抱負を述べ、「ガバナンス(組織統治)やコンプライアンス(法令順守)が重要。みなさんの意見を聞きながら一つ一つ進めていきたい」と意気込んだ。
会議には日本陸連や都の担当局幹部のほか、スポーツ庁の関係者、弁護士ら約20人が参加。大会開催の意義や、議論の進め方などの方針を確認した。
世界陸上は25年夏、国立競技場を会場として開催し、49種目の実施を見込む。210カ国・地域から選手約2千人、役員約1500人が参加し、開催による経済波及効果は約500億円と試算している。
日本での開催は07年の大阪大会以来18年ぶり3度目。東京での開催は1991年以来34年ぶりとなる。