電動キックボードによる事故を防ごうと大阪府警は13日夜、大阪市内で電動キックボードを対象とした飲酒運転の取り締まりを行った。府警として初の取り組み。東京都では9月、電動キックボードを運転していた男性が死亡する事故が起きており、警戒を強めている。
取り締まりは午後7時から大阪市内の繁華街11カ所で実施。警察官ら計約60人が、電動キックボードの運転手を呼び止め、呼気検査を行ったり、ミラーの整備状況を調べたりした。
府警によると、飲酒運転の摘発はなかったものの、ミラーがついていなかったり、歩道を走ったりする違反が13件あったという。
電動キックボードで公道を走るには運転免許が必要で、車体にはミラーやナンバープレートを設置することが義務付けられている。大阪市中央区の路上で整備不良を指摘された飲食店従業員の男性(32)は「ルールをよく知らなかった。もう乗りません」と話していた。
大阪府内では今年8月末までに昨年1年間を上回る18件の事故が起きている。