12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は反落し、前日比28・34ドル安の2万9210・85ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)による急激な金融引き締めの継続を警戒した売りが優勢となった。
この日発表された9月の米卸売物価指数の上昇率が市場予想より大きかったことや、FRBが公表した9月に開かれた前回の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録が金融引き締めに積極的なタカ派的な姿勢を改めて鮮明にしたのが投資家心理を悪化させた。ただ、9月の米消費者物価指数が13日に発表されるのを控えて様子見ムードも強く、値動きは限られた。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は6営業日続落し、9・09ポイント安の1万0417・10。
個別銘柄では、小売りのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスやウォルマートの下落が目立った。金融のJPモルガン・チェースは買われた。(共同)