12日午前の東京外国為替市場の円相場は対ドルで急落し、一時、1998年8月以来、約24年ぶりに1ドル=146円台を付けた。米国が大幅な利上げを続けるとの観測から、円売りドル買いが加速した。政府・日銀が円買いドル売り介入を実施した9月22日の最安値の1ドル=145円90銭よりも円安が進んだ。
午前9時現在は前日比24銭円安ドル高の1ドル==145円87~92銭。ユーロは24銭円安ユーロ高の1ユーロ=141円46~57銭。
米雇用環境の改善を背景に、金融市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げを続けるとの見方が強い。日米金利差が拡大すると改めて意識されて、運用に不利な円を売ってドルを買う動きが広がった。