NHK大阪放送局は14、15の両日、「めっちゃ関西 秋の1ch(いっちゃん)感謝祭」と題し、関西地域で独自の番組編成による放送を行う。大阪局が制作した番組を計26時間以上にわたって放送する初の試み。メインキャスターを務める武田真一(たけた・しんいち)アナウンサーは「関西の魅力や多様性を、丸2日かけて発信したい」と意気込む。
スタートは14日午前10時5分。今月始まった大阪局制作のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「舞いあがれ!」のヒロイン、福原遥さんや山下美月さん、横山裕さん(関ジャニ∞(エイト))ら出演者をゲストに、物語の舞台である大阪府東大阪市などを取り上げる特別番組を編成する。
またこの日は、普段は東京から全国に放送しているニュース番組「ニュースウオッチ9」(午後9時)を大阪のスタジオで制作。番組キャスターの田中正良記者、山内泉アナに武田アナを加えて放送する。首都圏で大規模な災害が起きたときなど、東京の本局の代替機能を担う大阪局として、演習の側面もある。
東京から大阪に1年半前に異動してきた武田アナは現在、大阪局から全国に放送している全国各地の話題を伝える「列島ニュース」を担当。「われわれが全国ニュースにしないだけで、面白いことや大変なことが各地で山のように起きている。日本は本当に多様なんだと知りました」と話す。
また、「東京に10年以上いたことで知らず知らずのうちに、東京で起きていることがすべてという錯覚に陥っていた」と振り返り、「多様性は国の力であり、発信することが社会のためになる。自分のミッションとしても、今回は関西の魅力を伝えたい」と語った。