朝晴れエッセー

新幹線の旅・10月6日

産経ニュース

先日親戚の法事の帰り、新大阪駅から新幹線に乗った。乗客は多くなく、私は3人掛けの座席の窓側に座った。

間もなく京都駅で多くの客が乗ってきて、たくさんの荷物を持った会社員らしい若い女性が私の座席の通路側にすわってすぐに前の席のテーブルを下ろしてノートパソコンを置いてキーボードを打ち始めた。

時々スマートフォンを見て何か確認したり、考えたりしながら脇目もふらず打っていた。たまにパソコンに手を置いたままでうつらうつらしていた。疲れているんだなあと思いながらながめていた。

横の通路を抱っこひもで赤ちゃんを抱いた若いお父さんが行ったり来たりしていた。赤ちゃんがむずかっていたのでしょう。

やがて新幹線が品川駅を発車すると若い女性はパソコンをしまい始めた。

私が彼女に「出張の新幹線の中でも仕事で大変だねえ、私たちの頃は新聞に目を通したり雑誌を読んだりしたものだよ」と話しかけると、きょとんとした顔をした。「昔はパソコンなどなかったからね。頑張ってね」と続けると、納得した顔で「ありがとうございます。仕事が間に合いませんので」と応える。

東京駅到着のアナウンスがあり、たくさんの荷物を持って軽く会釈をして彼女は席を立った。荷物の中に同僚へのお土産らしい菓子箱が見えた。これは昔と変わりないのだなあと思った。

頑張っている若い人を見て、なんとなく爽やかな気持ちになった2時間半の旅だった。

川上親雄(78) 千葉県習志野市

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