第一三共、毒物「アジ化ナトリウム」紛失 第三者侵入の形跡なし

大手製薬会社「第一三共」の研究施設「品川研究開発センター」(東京都品川区)で、毒物に指定されている「アジ化ナトリウム」が入った容器がなくなっていることが分かった。同社は今月2日、警視庁品川署に届け出た。

同社によると、紛失したのは、アジ化ナトリウム約0・55ミリグラムの粉末が入った試薬の容器1つ。9月に実施した定期的な在庫確認で発覚し、前回3月の点検時には異常はなかった。致死量には満たない量という。

アジ化ナトリウムは、毒劇物取締法で毒物に指定されており、体内に入ると嘔吐(おうと)や著しい血圧低下などを起こす。同社では施錠した冷蔵庫内で保管しており、使用時は記録を残すよう義務付けていた。鍵は壊されておらず、第三者が侵入した形跡が見られないことから、同社は保管状況などを詳しく調査している。

第一三共を巡っては、同社研究員の吉田佳右容疑者(40)が有毒性の薬品「メタノール」を飲ませ妻=当時(40)=を殺害した疑いで、先月警視庁に逮捕された。

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