野党は3日開会した臨時国会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や物価高などの問題で岸田文雄政権を追及する。特に、旧統一教会との接点が次々と明らかになっている山際大志郎経済再生担当相を格好のターゲットと見定め、辞任に追い込むべく攻勢を強めている。
立憲民主党の泉健太代表は3日、接点報道の追認を繰り返す山際氏の対応について「本人はもともと認識しているはずだ。ばれなければいい、それが『統一教会脱却内閣』だとすれば、全くその責任は果たせていない。もうお辞めいただくのがふさわしい」と述べ、重ねて辞任を要求。山際氏の名前にかけて「瀬戸際大臣」「後出し大臣」とも述べて皮肉った。
国民民主党の玉木雄一郎代表も「全体像を隠すことなく説明しないのであれば、大臣の任にあり続けるのは難しい」と指摘。「山際氏は経済対策をまとめる責任者だ。自分の対応でいっぱいになれば、日本経済のことまで頭が回らなくなるのではないか」と懸念を示した。
共産党の志位和夫委員長も党会合で「政府、自民党と教団側の癒着の徹底究明は今国会の大きな焦点だ」と追及姿勢を強調した。