露軍元兵士「動員兵は多数死ぬ」 戦局好転を疑問視

産経ニュース
ロシアとジョージア(グルジア)の国境の検問所付近で部分動員令に抗議する人たち=9月28日(ゲッティ=共同)
ロシアとジョージア(グルジア)の国境の検問所付近で部分動員令に抗議する人たち=9月28日(ゲッティ=共同)

ウクライナ侵略を続けるロシアが導入した予備役を徴兵する「部分的動員」について、露国外に拠点を置く独立系メディア「メドゥーザ」は3日までに、侵攻に参加した露正規軍の元兵士らの見解を伝える記事を掲載した。元兵士らは一様に「動員された兵士は多数が戦死する」などと述べた上で、動員により露軍が劣勢を打開できる可能性は低いとの見通しを語った。

東部ハリコフ州での戦闘に参加した後、除隊した元兵士の男性は「長い軍務歴を持つ私でさえ、戦闘初日に人生最大の過ちを悟った」とし、戦闘の過酷さと軍人になったことへの後悔を語った。正規部隊すら航空機や戦車、砲兵の支援が受けられていないとし、訓練が不十分な動員兵の間で死傷者が続出すると予測。動員は戦闘を引き延ばすだけで戦局を覆さないとも述べた。

男性は自身が招集された場合は指を切り落とすか、招集を拒否して刑罰を受けるとし、「国から犯罪者にされようとも、自分の中で犯罪者にならないことが重要だ。刑務所では誰も殺さなくて済む」と述べた。

今年初め、「演習参加」のためとして国境地帯に送られ、首都キーウ(キエフ)方面での戦闘を命じられたという別の元兵士の男性は「正規軍はこの半年間で、壊滅状態にある」と証言。「動員兵にできることはない。彼らは民間人に過ぎず、無駄死にするだけだ」と述べた。男性は「ロシアが侵略者なのは明白だ」とし、侵略に加担しないよう連絡先や居住地を変え、招集から逃れていると明かした。

露軍と契約した民間軍事会社(PMC)の元雇い兵の男性は、戦場では正規部隊にさえ十分な装備品が行き渡っていない事実を指摘し「動員兵から死んでいく」と述べた。別の元雇い兵も「最前線で不足しているのは群衆(動員兵)ではなく、有能な指揮官だ」と動員に疑問を呈した。

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