夜景「光のアゲハ」見える予報確率発信 青森県むつ市

産経ニュース
釜臥山展望台から望むむつ市の夜景。その美しい形から「光のアゲハ」と呼ばれている=9月2日(美濃英武さん撮影)
釜臥山展望台から望むむつ市の夜景。その美しい形から「光のアゲハ」と呼ばれている=9月2日(美濃英武さん撮影)

「こよい、アゲハチョウに会える確率は?」-。青森県むつ市は、同市の観光スポット・釜臥(かまふせ)山の展望台(標高785メートル)から夜景が見える確率を予想し、ツイッターで発信する「夜景予報士」というユニークな取り組みを始めた。市はアゲハチョウに似ている夜景を「より多くの人に発信し『夜景観光』を推進していきたい」としている。

「夜景予報士」創設

下北半島最高峰の釜臥山(同878メートル)展望台から見える夜景は、その形から通称「光のアゲハ」と呼ばれ「日本夜景百選」にも選ばれている。

しかし、釜臥山は天候に左右されやすく、市によると気象庁の天気予報が「晴れ」であっても、雲の位置によって夜景が見れない場合もある。観光客から「せっかく来たのに夜景が見られなかった」といった声や「今日、夜景が見られますか」などの問い合わせもあるという。

こうした声を受け、夜景の発信力を高めるため、宮下宗一郎市長の発案で9月から「夜景予報士」を創設した。初代予報士に就任したのは観光戦略課主任の美濃英武さん(34)。美濃さんに気象の知識はほとんどなかったが「身長が180センチと高く(庁内で)空に一番近い」(同課の池田雅文課長)というユーモアあふれる理由で、任命された。

毎日夕方にツイート

自宅から釜臥山を望むことができ、趣味の釣りでも船上から見る釜臥山に親近感を持っているという美濃さん。最初は戸惑いもあったが〝古里の宝〟をPRする使命感から「何を根拠に判断するか、しっかり決めないといけない。どうやったら確率が高くなるのかを考えた」という。

釜臥山に設置しているライブカメラの様子や気象情報を総合的に勘案し、風向きや雲の位置などを目視して確率を出す。余裕がある時には山に足を運ぶ日も。こうして出した確率は、毎日午後3~5時にツイッターで発信し、市役所本庁舎の同課付近に設置した予報板でも公開している。

数字だけでは味気ないと、ツイッターでは確率の数字にゆかりのある〝プチ情報〟も盛り込む。例えば夜景確率が55%だった9月5日。昭和52年のこの日は、プロ野球でシーズン最多55本塁打を放った巨人の王貞治さんが日本初の「国民栄誉賞」を受賞したことを紹介し「私も夜景予報士で国民栄誉賞を目指します!」と笑わせる。

観光客から好評

釜臥山の展望台からは夜景とともに、日中は鉞(まさかり)の形をした下北半島が一望できる。市によると例年、年間2万人前後の観光客が訪れる。

しかし、新型コロナウイルスの影響で一昨年は約1万6千人。昨年は同市などに大きな被害をもたらした8月の大雨も重なり、2000~3000人にとどまった。それだけに、市は夜景予報を観光客を呼び込む起爆剤の一つとしてとらえ、観光振興に期待を寄せている。

むつ市役所本庁舎に設置している夜景確率予報板で釜臥山をPRする美濃英武さん(福田徳行撮影)

夜景予報確率を発信して約1カ月。夜景の写真を撮影するために訪れる観光客らから「確率があれば助かる」などと好評だ。美濃さんは「需要があると思った。発信力を高めてたくさんの人に夜景予報が認知されるよう頑張っていきたい」と意気込んでいる。

ツイッターのアカウントは「むつ市夜景情報」(ユーザー名 @mutsuyakei)。

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