日本テレビ系演芸番組「笑点」のレギュラーを長く務め、毒舌の腹黒キャラで人気を博した落語家、六代目三遊亭円楽(さんゆうてい・えんらく、本名・會泰道=あい・やすみち)さんが30日に肺がんのため死去した。72歳だった。
東京都内にある円楽さんの自宅はこの日夜、電気も消えて静まり返っていた。近隣の住民は「自宅がバリアフリーではないからと、ここ2、3年は近くにある別の住まいで過ごされていたようです」と話した。
一方、隣接する長男、一太郎の自宅には午後8時過ぎに「笑点」メンバーの三遊亭好楽(76)が弔問に訪れた。好楽は玄関前で円楽さんの若い弟子を抱きしめて悲しみを分かち合い、30分の滞在後、涙目で帰宅の途に。集まっていた約30人の報道陣への対応は丁重に断ったが、「笑点」を通じてコメント発表。「先程会ってきました。いい顔してました。開口一番は『なんで俺より先に逝くんだ』でした。俺より四つも若いんだよ。早すぎるよ。『笑点』でも落語界全体でも本当にお世話になりました。たくさんの仕掛けをして動き回ってました。やっと休めるね」とねぎらった。また、三遊亭五九楽(61)も弔問に訪れ、近所に住むファンの夫婦は故人の自宅前に花束を置いて手を合わせていた。