立憲民主党の辻元清美参院議員が2012年に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体「世界平和女性連合」の勉強会に参加していたことが分かった。立民は近く召集される臨時国会でも自民党と旧統一教会の関係を追及する構えだが、政府批判の急先鋒(せんぽう)として知られる辻元氏に「接点」が発覚し、「ブーメランのプロ」との声も出た。
岡田克也幹事長が27日の記者会見で明らかにした。辻元氏は知人に誘われて秘書と一緒に出席し、会費2000円を支払ったという。点検した結果、会費の領収書に団体名の記載があり、接点が判明した。
辻元氏は自身のブログで「知り合いが講師を務める高槻の郷土史を語り継ぐ勉強会に当時の秘書と参加した」「公民館での小さな会で、領収証の内容を十分認識しないまま受け取っていた。今後、一層慎重に対応する」と釈明した。
立民で接点が確認された国会議員は計16人。岡田氏は会見で、臨時国会に向け「単純に接点があっただけで、自民党にものが言えなくなることはあり得ない」と語った。同時に「深く選挙で応援してもらったり、長く継続的に付き合ったりすることとは違う」と強調。一部の自民党議員と教団側の関係と比べて深刻ではないとの認識を示す。