組み込み系プログラマーについて解説 仕事内容や年収は?

はじめに

スマートスピーカーやスマートウォッチなど、さまざまなIoTデバイスが普及するにつれて、それらの作り手である「組み込み系プログラマー」も注目され始めています。今回は、組み込み系プログラマーの仕事内容や年収、役立つ資格、働く上でのメリットやデメリットを解説しています。組み込み系プログラマーについて理解を深め、今後のキャリア選択にも役立てて頂ければと思います。ぜひ最後までお読みください。

※画像はイメージです(Getty Images)
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組み込み系プログラマーとは

まずは組み込み系プログラマーの仕事内容と使用言語、将来性についてみていきましょう。

仕事内容

組み込み系プログラマーの仕事は、家電製品や産業機械、電子機器などを制御するシステムのプログラミングです。

例えば、エアコンなどの家電製品には「マイコン」と呼ばれる小さなコンピューターが組み込まれており、設定された温度に合わせて室温が保たれるようになっています。室温が上がればセンサーが感知し、室温を下げる制御が行われます。このように、条件ごとに特定の動作を指示するプログラムを開発するのが、組み込み系プログラマーの仕事です。

使用言語

組み込み系のプログラミングでは、主にC言語やC++、C#、アセンブラ、Javaなどが使われています。特にC言語は最も多く使われており、組み込み系プログラマーとして働きたいのであれば習得は必須です。このほかにも、データサイエンスのライブラリが豊富なPythonも理解できるようにしておくと良いでしょう。近年では流体解析や熱量計算など、複雑な計算で用いられることも増えています。

需要と将来性

組み込み系プログラマーの将来性は高いと言えます。家電製品や電子機器など、コンピューター制御が必要な機器がなくならない限り、需要は続きます。さらに近年ではIoT(モノのインターネット)が注目され、家電製品をはじめ、あらゆる機器やデバイスにコンピューターが組み込まれています。従来の技術と合わせ、インターネットにつながる新技術へ対応できるプログラマーが求められています。

組み込み系プログラマーの平均年収は?

平均年収は他のITプログラマーと大きな差はなく、未経験だと300〜500万円の求人が多いです。

また、プログラム言語や開発経験の有無によっても年収は異なります。

C言語/C++:650万円

C#:575万円

Java:573万円

したがって、年収を上げたいのであればC言語やC++を覚えると良いでしょう。組み込み系プログラマーは基本的に1つの企業で長く働くことが多く、勤続年数が長くなればなるほど年収も上がる傾向があります。就職すれば長く活躍できる企業が多いので、その中での実務や自学を通し、キャリアアップしていきましょう。

組み込み系プログラマーに役立つ資格

ここでは、組み込み系プログラマーが持っていると役立つ資格を4つ紹介します。

基本情報処理技術者試験

IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する、情報処理技術者試験の1つです。ITエンジニアの登竜門と捉えられており、多くの企業で取得が推奨されている資格です。組み込み系プログラマー専門の資格ではありませんが、試験範囲はIT全般が対象となっており受験に備えて勉強すると、IT業界で働く上で最低限必要な知識を学習できます。未経験から組み込み系プログラマーを目指すのであれば、まずはこの資格を取得し、基本的なITスキルを身につけましょう。

エンベデッドシステムスペシャリスト試験

エンベデッドシステムスペシャリスト試験も、IPAが実施する資格試験です。この資格では、要求仕様のまとめからシステム設計、品質評価など開発工程全体の業務経験や能力が求められます。そのためプログラマーというよりも、開発全体に関わるシステムエンジニア向けの資格です。さらに上流工程へのキャリアアップを狙う人におすすめの資格です。

C言語プログラミング能力認定試験

株式会社サーフティが実施する、プログラミング能力試験です。この資格を取得することで、C言語の理解力が証明され、昇給や転職も有利に進められる可能性が高いです。実務経験がなく取得できた場合も、面接でアピールすれば大きな評価材料となるでしょう。

Javaプログラミング能力認定試験

こちらも株式会社サーフティが実施する、Javaを使ったプログラミング能力を証明できる資格です。Javaプログラミング能力試験に合格すれば、入門から応用までの幅広いプログラミングスキルを証明できます。特に1級の合格難易度は高く、高度IT人材として高い評価を得られるでしょう。

「組み込み系プログラマーはつらい、難しい」と言われる3つの理由

ここでは、「組み込み系プログラマーはやめとけ」と言われる理由を説明します。

需要増による人手不足

組み込み系プログラマーは慢性的な人手不足が続いていますが、近年深刻になっています。

リクルートキャリアの調査で、IT系職種の転職求人倍率が公表されています。

システムエンジニア:3.13倍

組込・制御ソフトウエア開発エンジニア :4.00倍

インターネット専門職 :3.92倍

これからも、IT系職種の中でも組み込み系エンジニアの人手不足が深刻なことがわかるのではないでしょうか。さらにIoT技術の進化に伴い、組み込み系プログラマーの需要は増えていますが、人手不足のため、激務になりやすい傾向があるかもしれません。

プログラミング言語の習得が難しい

組み込み系システム開発では、C言語やアセンブリ言語など、習得が比較的難しい言語を使います。特に若い世代には馴染みがないものが多く、人気が高い言語ではないため、とっつきにくく難解だと思われやすいです。逆に言うと、これらの言語を習得すれば、他のプログラマーとは差別化でき、大きなアピール材料となるでしょう。

ハードとソフト両方の知識が必要

他のITプログラマーとは異なり、組み込み系プログラマーになるにはハードウェア・ソフトウェア両方の知識が必要です。例えば、ソフトウェアでなく制御用のシーケンサーなど機械的な知識が必要とされます。そのため習得が難しく、参入障壁が高くなる傾向があります。

組み込み系プログラマーの4つの魅力

※画像はイメージです(Getty Images)

「つらい、厳しい」イメージが強い職業ですが、その分魅力もたくさんあります。

ここでは組み込み系プログラマーの魅力を紹介します。

ものづくりのやりがいを感じられる

自分がプログラムした電子回路やセンサーなど、実際に動く様子が見れるのは、ものづくりのやりがいといえます。実際に家や工場で使われているのを見ると、「自分の仕事が役に立っている」と感じられ大きな達成感を得られるでしょう。

キャリアアップして長く働ける

組み込み系プログラマーとして実績を積むと、その後は開発の上流工程を担当するシステムエンジニアを目指せます。さらに案件を管理するプロジェクトマネージャーや、技術のスペシャリストである「テックリード」としてキャリアアップも可能です。キャリアアップすれば年収も上がり、自分のスキルを磨きながら着実に長く働けます。

需要が根強く、将来性もある

組み込み系プログラマーの需要は根強く、今後さらに高くなっていくと想定されます。従来の家電製品や産業機械はもちろん、IoTや自動車の自動運転、宇宙産業など、様々な分野で組み込みシステムが必要となっています。ビッグデータやAIなど最先端技術に触れる機会もますます増えていくと思われ、より高度なスキルを取得することで、市場価値は高くなるでしょう。

未経験からの挑戦が狙い目

需要が伸びている一方、組み込み系プログラマーの高年齢化が問題となっています。

2016年のIT人材白書によると、組み込み系技術者の年齢層の割合は20代が15.1%、30代が40.8%、40代が36.3%となっています。

若手エンジニアはWeb系に行ってしまうことが多く、組み込み系はあまり人気がないのが実情です。だからこそ狙い目で、これからIT分野に挑戦したい方は、ぜひ組み込み系を検討することをおすすめします。

まとめ

組み込み系プログラマーは高い技術を求められる上、Web系プログラマーと比べると知名度が低く、どうしても注目されにくい職業ではあります。しかし、未経験から挑戦すれば、長く必要とされる人材になれる可能性が高いです。IoTなどの新技術がさらに発達することが見込まれます。そんな最先端技術に関わるチャンスがある組み込み系プログラマーに、あなたも挑戦してみてはいかがでしょうか。


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