沖縄料理に夢をかけるヒロイン、青柳暢子(黒島結菜)とそのきょうだいたちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(総合など)の第122話が27日、放送される。
沖縄が本土復帰した1972年、一流の料理人になる夢を叶えるため、沖縄・やんばるから上京した暢子。大叔母の大城房子(原田美枝子)が営む銀座の一流レストラン、アッラ・フォンターナで経験を積む中、再会を果たした和彦(宮沢氷魚)と79年に結婚した。暢子は沖縄料理店を開くという新たな目標に向けて動き出したが、独立後に妊娠が判明。フォンターナ時代の先輩、矢作知洋(井之脇海)と上京した妹の比嘉歌子(上白石萌歌)の協力を得てその年9月、暢子の店「ちむどんどん」がオープンした。
しかし、開店から3カ月で客足が途絶えたため、暢子は一時休業を決意。メニューなどを見直す中、兄、賢秀(竜星涼)が働く猪野養豚場の娘、清恵(佐津川愛美)との出会いにより、課題だった看板メニュー、沖縄そばを完成させた。営業再開後、店は大繁盛。ついに知らない客だけで店を満席にするという目標を達成した。
年が明けると、暢子は長男、健彦を出産。84年4月、暢子は和彦、健彦(三田一颯)とともに沖縄に帰省し、豊かな自然や人々との温かい触れ合いを楽しんだ。そして、和彦からやんばるで暮らすことを提案されていた暢子は移住を決意。その2カ月後、「ちむどんどん」で送別会が開かれた。会には沖縄県人会会長の平良三郎(片岡鶴太郎)や和彦の元上司、田良島甚内(山中崇)、フォンターナの料理長、二ツ橋光二(高嶋政伸)らが出席。店は矢作が引き継ぐことも発表された。その後、暢子はフォンターを訪れ、房子と対面。房子は「どこにいってもおいしいものを作ってみんなに食べてもらいなさい。それだけはずっと続けなさい。あなたならそれができる」と励ました。
■「ちむどんどん」第121話振り返り
ドラマは現在、最終週「やんばる!ちむどんどん!」(第121~125話)が放送中。第121話(26日放送)では、暢子がやんばるに移住してから、1年が経った。85年5月、一家は母、優子(仲間由紀恵)と共に暮らし、暢子は毎日の畑仕事を満喫。和彦と健彦もここでの暮らしを楽しんでいた。歌子は無事に幼なじみの砂川智(前田公輝)と結婚。時々、歌の仕事をしながら、スナガワフードの仕事を手伝っていた。