今回は伊藤忠商事、住友商事、丸紅、三井物産、三菱商事の就職者数を集計した「5大商社に強い大学ランク」をお届けしたい。就職者数は、大学通信が各大学にアンケートし、集計したもの。
総合商社に入社するハードルは高く、就職者を出せる大学は限られている。今回の調査で回答があった554大学中、1人でも就職者がいた大学は40大学。5大商社すべてに就職者がいる大学に限ると、13大学にすぎない。就活コンサルタントは「給与水準が高く安定している総合商社の志望者は多い。特に5大商社は、難関大生の人気が高い」という。
就職者を出せる大学が少ない中で、特定の大学に就職者が集中していることも特徴。2022年卒の5大商社の就職判明者数は512人。そのうち、東大、京大、一橋大、早稲田大、慶應義塾大の5大学からの就職者数は323人で、5大商社全体の就職者数の6割以上を占めている。
近年、商社の採用数は減少しており、全体の判明数は12年と比較して302人減。それに合わせて、各大学の就職者数も減少しているが、前出の5大学が占める割合は、増加傾向にある。