「甲子園ありがとう」阪神・糸井、引退試合で感動さよならヒット 涙の1755安打…超人伝説に幕

サンスポ

努力を続けたプロ野球人生だった。日本ハム時代の野手転向時、付きっきりで指導してくれた大村巌コーチ(現DeNA2軍打撃コーチ)への引退報告。「一番大事にしてきたものはなんだ」と問われた糸井は言った。

「やっぱり練習です」

五回に左前打を放つ糸井。通算1755安打目となった
五回に左前打を放つ糸井。通算1755安打目となった

投手としてプロの世界に入った糸井にとって、野手という道のりはゼロから、いや、マイナスからのスタート。自分は他の選手より出遅れている-。手からバットが離れなくなるまで、振り込みを続けた。大村コーチから「もう、休んでいいよ」と言われても、止まらなかった。鎌ケ谷の日本ハム選手寮には、いつもバットを持った糸井がいた。マメだらけの手はテーピングでぐるぐる巻き。痛みにこらえ、血のにじむような努力を積み重ねた。

「野手・糸井嘉男」になったときから、合言葉は「練習も試合もやったやつが勝つ。さぼったら終わり」。この言葉を忘れたことはない。心の中に持ち続けた向上心。それが、プロ生活の原動力で原点だ。謙虚に、ひたむきに練習に取り組んだからこそ、糸井は〝人を超えた〟。超人となることができた。

惜しみない拍手が絶えない中、糸井は後輩たちの手で7度、宙を舞った。慣れ親しんだ甲子園のグラウンドを一周しながら、右翼外野芝生にグラブを、そして、バッターボックスに離すことのなかった〝相棒〟を置いた。もう、やり残したことはない。

「タイガースは本当に成長したと思います。素晴らしいチーム、チームメートです。みんなが声援に応えようと日々、努力しています。強いタイガースの時代が来ることをみんな、信じましょう。ファンの方々もそのときまで、僕と一緒に応援しましょう」

果たせなかったタテジマでのリーグ優勝。あとは任せた-。努力にあふれた超人魂と、優勝への思いを後輩に託し、糸井はユニホームを脱ぐ。(原田遼太郎)

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