ちょっと前にNHK放送文化研究所というところが主催する「テレビ〝ぼかし〟対策会議」というシンポジウムにパネリストとして参加しました。
どんな基準でテレビの画面をぼかすのか。通行人は? 昔の写真は? 内部告発する人の顔は? 戦場の死体は? などなど話し合ってきました。状況をポイント化して、何点ならぼかす! 的なガイドラインも考えられていて面白かったです。興味がある方は記事とか出てますので読んでみてください。
その時には気がつかなかったのですが、最近ふとニュースを見ていてすごく「モヤモヤするぼかし」があることに気がつきました。何かというと「視聴者撮影の衝撃映像で、悪いことしている人の顔にかかっているぼかし」です。
あれ、すごく気になりませんか? 賽銭(さいせん)を盗んでいたり、自販機をぶっ壊していたり、迷惑運転で車に衝突して逃げたり…。「こんなもん、誰がどう考えたって悪いヤツなのに、なんで顔をぼかすんだ? 見せちゃえばいいじゃないか」と、思わずテレビにツッコミ入れたくなります。