ラグビー・日本代表候補合宿(20日、宮崎市)テストマッチ3試合などに向けた練習を報道陣に公開。WTB松島幸太朗(29)=東京SG=が実戦形式の練習などで汗を流した。この日は2019年W杯日本大会で、日本がロシア破った開幕戦から3年の節目。8強入りへつなげた一戦で3トライを挙げたトライゲッターは、「泥臭くやっていきたい」とベスト4を狙う来秋のW杯フランス大会を見据えた。
■17日には宮崎入り 台風14号を考慮し、約2週間合宿を張った大分・別府市から予定を早め、17日に宮崎入りして本格始動。WTB松島が手応えを口にした。
「体の調子もいい。70~80%。パフォーマンスを上げていく。チームとしてもコミュニケーションが取れて、全体的に良くなってきているかな」
自身は4月に右肩を痛めたこともあり、昨秋以来の代表活動。この日はキックで攻めたり、カウンターで陣地挽回を狙ったりと実戦を意識したメニューに時間を割いた。
■感動の3Tから3年 2019年9月20日、日本はW杯開幕戦でロシアと対戦。松島は3トライのハットトリックと大活躍し、30-10の勝利に貢献した。あれから3年。次のW杯が1年後に迫り、思い出に浸るつもりはない。「モチベーションは高い。みんな試合に出る権利をつかみ取るために必死でやっている。泥臭くやっていきたい」と意を強くした。
秋の戦いは10月1日に代表候補として臨むオーストラリアA代表戦(秩父宮)で始まる。「結構きついことをやっている。取り組んでいることを試合で出す」。松島の心技体が整ってきた。(石井文敏)