いまは、圧殺しているものの、中国国内には「プーチンと手を切れ」という批判も表面化していた。10月の共産党大会を控えて、再び水面下で習氏批判が起きる可能性も否定できない。
党大会で「総書記3選」を目指す習氏とすれば、もともと、ロシア支援にかじを切るわけにもいかなかった。ロシアに肩入れすれば、「共倒れ」になるリスクがあったのだ。
そんななか、プーチン氏が頼ったのは北朝鮮だ。
米国防総省は、ロシアが北朝鮮からロケット弾や砲弾など数百万発を入手する見通し、と暴露した。北朝鮮が10万人規模の志願兵を派遣する、という情報もある。事実なら、両国は国連の制裁決議違反になるが、もはや、なりふり構わずだ。それほどロシアは追い詰められている。
13日付のニューヨーク・タイムズによれば、今回の攻勢はウクライナ単独の作戦ではなく、最初から米英両国と密接に協議したうえでの共同作戦だった。だからこそ、8月24日という作戦開始直前のタイミングで、米国は大規模な軍事支援を発表した。