ゴダール監督死去、91歳 ヌーベルバーグの旗手…「勝手にしやがれ」「気狂いピエロ」で仏映画界を刷新

サンスポ
2002年の世界文化賞の会見に登場したゴダール氏
2002年の世界文化賞の会見に登場したゴダール氏

「勝手にしやがれ」や「気狂いピエロ」などで知られるジャンリュック・ゴダール監督が13日に死去したことが分かった。91歳だった。仏メディアが報じ、居住していたスイスで認められている「自殺ほう助」により亡くなった。1950年代に始まった仏映画界の刷新運動、ヌーベルバーグの旗手と呼ばれ、世界3大映画祭でも各賞を受賞。2002年の第14回高松宮殿下記念世界文化賞で演劇・映像部門を受賞した。

固定観念を覆す大胆な手法で20世紀の映画界を席巻したゴダール氏。複数の仏メディアは13日にスイス西部の自宅で死去したと報じた。フランス紙リベラシオンによると、スイスで認められている、死を選んだ人が医師処方の薬物を自ら使用する「自殺ほう助」により亡くなった。関係者は「病気ではなく、疲れ切っていた」と説明した。

フランソワ・トリュフォー、ジャック・リベット両監督らヌーベルバーグの中心人物の多くはすでに世を去り、最後の巨匠とも呼ばれていた。

ゴダール氏は1930年、パリで誕生。少年時代は無声映画を見て育ち、60年公開の長編デビュー作「勝手にしやがれ」でベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞。自由奔放な青年の姿を小型カメラで自在に撮影し、「新しい波」を意味するヌーベルバーグを代表する監督として一躍脚光を浴びた。

65年の「アルファヴィル」でベルリンの金熊賞、83年の「カルメンという名の女」でベネチア国際映画祭の金獅子賞と両映画祭の最高賞を受賞。前衛的な野心作「イメージの本」がコンペティション部門に出品された2018年のカンヌ国際映画祭では、パルムドール(最高賞)を超越した特別賞、スペシャル・パルムドールを受賞して話題となった。

02年には第14回高松宮殿下記念世界文化賞の演劇・映像部門を受賞。来日会見では尊敬するフェデリコ・フェリーニ監督や黒澤明監督らの名を挙げ、「年をとるごとに映画作りの難しさが分かってきた」と情熱を燃やし続けた。日本では溝口健二監督の作品を愛し、大作「ゴダールの映画史」では大島渚監督らの作品とともに取り上げた。マクロン仏大統領は13日、ツイッターで「断固として新しく、強烈に自由な芸術を生み出した。私たちは天才のまなざしを失った」と追悼した。

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