警視庁150年の記念ロゴ完成 発案は離島の女性巡査長

産経ニュース
警視庁創立150年の記念ロゴ(警視庁提供)
警視庁創立150年の記念ロゴ(警視庁提供)

警視庁が令和6年1月15日に創立150年を迎えるのを前に、オリジナルの記念ロゴが完成した。デザインを手がけたのは、離島、大島の治安を守る大島署の交通係、松本紗緒里(さおり)巡査長(24)。首都・東京の治安を守り続けて150年、積み重ねた歴史の重さを感じるとともに、「都民や国民の期待に応えるという思いが伝わってほしい」と願っている。

警視庁は今年4月、職員から記念ロゴのデザインを公募。1人で複数の応募が可能で、360人から計736点の応募があった。1、2次審査を経て大石吉彦警視総監らが委員を務める警視庁創立150年記念行事運営委員会で、松本さんのデザインが採択された。

警視庁創立150周年のシンボルマークのデザインを手がけた大島署の松本紗緒里巡査長=8月31日、東京都大島町(塔野岡剛撮影)
警視庁創立150周年のシンボルマークのデザインを手がけた大島署の松本紗緒里巡査長=8月31日、東京都大島町(塔野岡剛撮影)

松本さんは埼玉県出身で、平成29年4月に警視庁に入庁。島嶼(とうしょ)部での勤務の希望がかない、昨年8月から大島署に勤務し、運転免許関係の事務や島の小学校での交通安全教室などを担当している。

署員が交通安全を呼び掛けるために島内のイベントなどで着用するTシャツをデザインし、署内で評判を呼ぶなど「センス」に定評があった松本さん。「なかなかない節目の機会。挑戦してみたい」と4月下旬に応募した。

勤務後に自宅で、手書きのデザイン案をパソコンのソフトに落とし込んでいった。「まず、パッと見て趣旨が伝わるように。シンプルな中にも警視庁らしいイメージがしっかり伝わるように」と心がけた。

制作期間約2週間で最終的に3案を応募した。うち2案が最終選考に残り、警視庁を表す英語の頭文字「MPD」と「150」の数字を、桜の葉が支えるようなデザインが採用された。

担当者から直接電話で知らされ、「デザインが目に留まってくれてうれしかった」と松本さん。「子供やお年寄り、外国の方など多くの人に、警視庁が150年を迎えるということが一目でわかるような活用をしてほしい」と期待を込める。

また、「歴史を積み重ねてきたのは先輩方の成果、都民の方々の協力があったからこそ。警視庁職員にとってそうした積み重ねを感じるものになってほしい」と笑顔を浮かべた。

松本さんにはもう一つの思いがある。それは離島の大島から警視庁の歴史の1ページを刻むという役目の大きさだ。「島の警察官も警視庁の一員。大島からデザインを出せたということがうれしい」

幹部も今回のデザインに期待を寄せている。総務部の島貫匡理事官は「色使いも明るく、さわやかで一目で警視庁のマークだと分かるいいデザインだと思う」と印象を語る。

その上で、「職員にとって伝統ある警視庁の一員だという自覚と、都民のために職務に励むという決意が自然に湧きあがるロゴになってほしい」。今後は、記念ロゴを記念行事などで活用することを検討しているという。(塔野岡剛)

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