日本初開発 乳がんの検査結果を判定するAI 見逃し防止や過剰診断抑制に寄与

最高クラスの専門医・放射線技師と同等以上の能力

通常の乳がん検診では超音波検査で異常が見つかれば、追加で画像検査や組織生検を行うか、経過観察にとどめるのかといった判断が重要となる。このため研究グループは乳房超音波検査の国際的な判定基準である「BI-RADS」基準に基づいたAI診断システムを構築。見つけた「異常」が、組織生検を含む精密検査が強く推奨される「カテゴリー4」以上なのか、乳がんの可能性がほとんどない3以下なのかを判定できる仕組みを整えた。

AI が病変を認識し、BI-RADS4 以上(精密検査が必要)ならばオレンジ、BI-RADS3
以下(精密検査は必要なし)ならば青枠で表示(慶応大学医学部提供)
AI が病変を認識し、BI-RADS4 以上(精密検査が必要)ならばオレンジ、BI-RADS3 以下(精密検査は必要なし)ならば青枠で表示(慶応大学医学部提供)

3166枚の乳房超音波画像を対象にAIを用いて診断を行った結果、感度(陽性のものを正しく陽性と判断する確率)は91.2%、特異度(陰性のものを正しく陰性と判断する率)は90.7%だった。日本乳がん検診精度管理中央機構が「乳がん検診超音波検査実施・判定医師」を認定する試験の合格基準である「感度80%・特異度80%」を上回る結果だ。

判定医の認定試験は静止画のみでなく動画の判定も評価基準に含まれるため、単純に比較はできないが、林田氏は「合格基準が感度80%、特異度80%であることを考慮すると、AIはこれらを凌駕する精度での診断結果を示し、最高クラスの診断能力を持つ専門医・放射線技師と同等以上の能力を持つことが期待される」としている。それを裏付けるように、AIと外科専門医含む20人の臨床医で30枚の乳房超音波検査画像を対称に診断精度を比較した場合でも、感度・特異度ともにAIが優れた結果を残した。

「AIの補助によって乳がん検査の診断精度が向上すれば、見逃しを防ぐことはもちろん、乳がんの可能性がないのに要精密検査と判定してしまう過剰診断を防ぐことができ、患者の身体的・精神的負担、さらには不要な医療費の増加の抑制にもつながる」という林田氏。診断能力の差による施設間格差が是正されることで、医療技術や人材の地域偏在の問題も解消できると見る。

このAI診断システムの薬事申請は今秋にも行う予定で、早ければ1年前後で実用化される見通し。検診センターからクリニックまで幅広く活用でき、各施設において初期投資なしで利用できるような提供形態を現在検討中だという。

  1. NHK朝ドラ「舞いあがれ!」第11週で柏木学生(目黒蓮)が舞(福原遥)をハグ! 刈谷先輩(高杉真宙)も再登場か?

  2. 現役ドラフト12球団の移籍選手一覧

  3. NHK朝ドラあすの「舞いあがれ!」12月9日OA第50話あらすじ 特訓が続き舞(福原遥)が発熱、悠人(横山裕)は両親に近づこうとせず…

  4. 「殺害」も示唆 プーチン大統領の盟友が公然批判 要衝ヘルソン撤退でタブーだった批判が噴出 国内の権力闘争が激化する可能性も

  5. NHK「舞いあがれ!」柏木学生(目黒蓮)にツッコむ倫子(山崎紘菜)に朝ドラファン共感「初恋でバグってる」