浜田靖一防衛相は7日、中国の軍事演習で緊張が高まっている台湾情勢を念頭に、沖縄県など南西諸島の防衛力強化に改めて意欲を示した。視察で訪れた陸上自衛隊朝霞駐屯地(東京都練馬区など)で、記者団に「攻撃の抑止効果を高めるため、南西諸島の防衛体制を目に見える形で強化する」と述べた。
陸自の部隊運用を一元的に担う陸上総隊司令部の視察では、隊員らに「安全保障環境が厳しさを増す中、国土防衛の最後のとりでとして任務に精励してほしい」と訓示。総隊が管轄するパラシュート部隊の第1空挺団や、南西諸島の離島防衛を担当する水陸機動団の指揮官と意見交換した。
平成30年新設の陸上総隊は5つの方面隊(北部、東北、東部、中部、西部)の上部に位置付けられ、海上・航空自衛隊や米軍との調整も一括して行う。