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『紋章学入門』紋章が語るヨーロッパ文化

産経ニュース
『紋章学入門』
『紋章学入門』

「紋章」といえば、中世ヨーロッパ、ファンタジー、謎解き…。紋章にまつわるあれこれを想像すると胸がときめきます。本書は、そんな芳(かぐわ)しき紋章の見方と歴史をコンパクトに解説した入門書。西洋紋章学を日本に紹介した第一人者による、長らく入手困難であった単行本を復刊・文庫化したもので、発売直後より紋章ファンの皆さんから大きな反響が寄せられました。

日本の紋章といえば、家を基本とした「家紋」ですが、西洋の紋章は個人を識別するものとして始まり、親子であっても同一のものは使用できなかったそうです。そのため紋章を見れば、その持ち主が「どこそこ出身の何某」であると推測できるのだとか。その種類は150万を超えるとも言われ、使われる図像は鷲やライオンといったなじみのものから、髑髏(どくろ)、幻想生物、果ては下着まで多種多様。本書にはカラー含む図版約300点が収録され、眺めるだけでも楽しいです。

紋章を読み解くためのルールが分かりやすく整理されていることはもちろん、紋章からヨーロッパ文化が見えてくるところも本書の魅力の一つ。紋章が盾に描かれたのはなぜか。どうして色が制限されるのか。ニュートンやシェークスピアらはどんな紋章を使ったか…。こうした謎を解いていくと、十字軍遠征、ばら戦争など、西洋の歴史に触れることにもなります。あのコナン・ドイルも学んだという紋章学、その奥深い世界への最適な案内。読めば自分の紋章が欲しくなります。

(ちくま学芸文庫編集部 守屋佳奈子)

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