NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第104話が1日、放送され、主人公の兄、比嘉賢秀(竜星涼)と、彼が働く猪野養豚場の娘、清恵(佐津川愛美)が食事をしようとした際に登場した涌井(田邊和也)が視聴者の間で話題になった。
沖縄料理に夢をかけるヒロイン、青柳暢子(黒島結菜)とそのきょうだいたちの姿を描く「ちむどんどん」。清恵は、賢秀が働く猪野養豚場の経営者、猪野寛大(中原丈雄)の娘で、一攫千金を狙いたびたび養豚場を退職しては戻ってくる賢秀に、父とともに振り回されている。気が強く、たびたび賢秀とは口げんかになるが、これまで2人のあいだの恋愛をにおわせるような描写もあった。
ドラマは現在、第21週「君と僕のイナムドゥチ」(第101~105話)が放送されており、この日の放送で、賢秀と清恵が東京・品川のホテルに営業をかけるため上京。仕事を終えた2人が、暢子が料理人として修業を積んだ銀座の高級レストラン、アッラ・フォンターナに立ち寄った。
清恵は、こんなお店で食事するのは何年ぶりだろうとソワソワ。そして、田舎を飛び出した“女友達”と食事した時以来と切り出し、彼女が、都会で悪い男に引っかかり、水商売で働いて貢ぎ借金まみれになったという話をした。友達はその後、親によって田舎に連れ戻され、毎日コツコツ、泥まみれで働く父親の姿を見て生まれ変わろうと思ったという。
清恵は「バカだよね。今更、生まれ変わっても親不孝は償い切れないのに」とポツリ。賢秀は「償えるさ」と声をかけ、人生は何度でもやり直せるとし、「俺なんか、その娘さんよりもっと恥ずかしい過去ばっかりヤサ」と励ました。この発言に少し賢秀を見直した清恵。その日の賢秀の仕事っぷりもほめ、笑顔を見せた。
そして、賢秀が「俺も本気で心入れ替えてコツコツやってみようかな。地道にコツコツ。お前と2人で」と声を掛けると、清恵はビックリ。言葉につまっていたところに突然ガラの悪い男、涌井(田邊和也)が入店してきて「清恵!久しぶりだな、清恵!」と呼びかけた。男と目が合うと、清恵はすぐさまフォンターナを飛び出し、賢秀も彼女を追い掛けた。涌井はテーブルに残されていた賢秀の名刺を手に取り、ニヤリとした。