沖縄料理に夢をかける主人公の青柳暢子(黒島結菜)とそのきょうだいたちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(総合など)。その第105話が2日、放送される。
沖縄が本土復帰した1972年、料理人を目指して上京した暢子は、大叔母の大城房子(原田美枝子)が経営する銀座の一流レストラン、アッラ・フォンターナで働き始め、子供の頃、地元やんばるで出会った和彦(宮沢氷魚)と東京で再会。2人は79年に結婚した。
暢子は結婚披露宴で沖縄料理店を開くという夢を見つけ、実現に向けて一歩を踏み出すが、独立前に妊娠が判明。房子の命令で、店の味を任せられる料理人を雇うことを決めた。その後、暢子は、フォンターナ時代の先輩で、独立後、自分の店が倒産して借金返済のためにフォンターナの権利書を持ち逃げした矢作知洋(井之脇海)と再会。料理人としての矢作の腕を知る暢子は力を貸してほしいと頼むが、矢作はこれを拒否した。
その後、矢作は暢子に連れられ房子と対面した。意外なことに房子はそこで自身の言動を謝罪。退職金を渡し、矢作にもう一度料理人になるよう求めた。暢子も改めて協力を要請。矢作はいくつかの条件を提示し、店を手伝う約束をした。
ドラマは第21週「君と僕のイナムドゥチ」(第101~105話)が放送中。開店準備が大詰めを迎えた中、予算を考えた暢子は、当面の間、矢作と2人で店を回すと発表した。だが矢作は料理以外の仕事は一切やらないと言い切り、暢子は頭を悩ませた。
そんな暢子の働きすぎを心配した母の比嘉優子(仲間由紀恵)たちの計らいで、妹の歌子(上白石萌歌)が上京。暢子の店を手伝うことになった。やる気を見せた歌子だったが、自身の歓迎会で嫌な会話を聞いてしまう。それは、思いを寄せる幼なじみの砂川智(前田公輝)が暢子にフラれたため歌子に乗り換えたという内容。歌子のショックは大きく、以降、智のことを真っ直ぐ見れなくなってしまう。
第104話(1日放送)で、暢子のもとに、沖縄県人会会長の平良三郎(片岡鶴太郎)から「智が事故で瀕死だ」との連絡がきた。暢子が和彦や歌子らと病院にかけつけたが、誤解の連鎖が招いた間違いで、智はピンピンしていた。しかしこの件で歌子と智の距離が縮まる。