日本維新の会の代表選は8月27日に投開票が行われ、大方の予想通りに馬場伸幸共同代表が新代表に選ばれた。
投票権を持つのは議員や首長ら586人の特別党員と、1万9293人の一般党員。全員の票を等しく「1票」とカウントするのは画期的な試みといえる。
ただ、代表選はさほど盛り上がらず、投票率は55・6%だった。
「日本維新の会にとって最初の代表選なのだから、もう少し投票率が高いかと思ったのだが…」
党関係者はこう残念がるが、毎日新聞が8月に行った世論調査で75%が「関心がない」と回答するなど、世間の関心も低かった。
ちなみに、昨年9月に行われた自民党総裁選の投票率は69%で、110万4336人の党員・党友のうち、76万2004人が投票している。
もっとも、事実上の維新のオーナーである松井一郎・大阪市長から後継指名を受けた馬場氏が獲得したのは8527票。投票総数1万1054票の約77%だが、有権者数では約43%に過ぎない。
「これで東徹元総務会長が出馬していたら、日本維新の会は割れたかもしれない」と前述の関係者は語る。
一時は出馬に意欲的だった東氏は8月5日、「融和を重視する」と断念した。「日本維新の会は松井・馬場派が4割で、そのアンチが4割。どちらでもない派が2割」という関係者もおり、東氏が出馬すれば勝てた可能性もあった。