埼玉・大野知事就任3年 「全方位外交」で再選出馬視野?

産経ニュース
記者会見で3年間の県政運営を振り返る大野元裕知事=30日午後、埼玉県庁(中村智隆撮影)
記者会見で3年間の県政運営を振り返る大野元裕知事=30日午後、埼玉県庁(中村智隆撮影)

埼玉県の大野元裕知事が31日、就任から3年を迎える。旧国民民主党の参院議員から転身した大野氏は、令和元年の知事選に主要野党の統一候補として出馬、自民党などが推薦した候補との事実上の一騎打ちを制し初当選した。知事就任後は、野党との良好な関係は保ちつつ、自民党との距離も着実に縮めている。与野党に対する「全方位外交」(大野氏周辺)は、再選出馬に向けた環境整備だという観測がもっぱらだ。

「危機対応に追われ、『やりたいこと』よりも『やらなければならないこと』を優先せざるをえなかった」

大野氏は30日の記者会見で、3年間の県政運営をこう振り返った。

知事就任以降、大野氏は新型コロナウイルス感染拡大への対応などで一定の評価を得てきた。とりたてて大きな失政もなく、来年8月末の任期満了に伴う知事選に立候補するという見方は根強い。

大野氏は、前知事の上田清司氏(現参院議員)の路線の継承を掲げて元年の知事選を戦った。旧立憲民主、旧国民民主両党などが支援した大野氏の勝利は、すれ違いや内輪もめを際立たせていた旧民進党系勢力の久々の結束と野党共闘の奏功を広く印象づけた。

来年の知事選に大野氏が出馬する場合、焦点となるのは自民党が対抗馬を立てるかどうかだ。

ただ、大野氏の県政運営への評価が安定するにつれて自民党は歩み寄りの動きを見せており、再び知事選で戦おうという機運は乏しい。実際、4月の大野氏の政治資金パーティーには、県議会最大会派・自民党議員団から小島信昭団長らが出席した。与野党の県議の動向に精通する県幹部の一人は「現時点で自民党県連幹部に候補を擁立する気はなさそうだ」と話す。

15人が出馬した7月の参院選埼玉選挙区(改選数4)で大野氏は、自民、公明、立憲民主各党の公認候補と、国民民主党が推薦した上田氏の計4人を応援した。県政運営などで与野党に「お世話になった」(大野氏周辺)ことを勘案したという。旧民進党系との変わらぬ連携をアピールすると同時に、与党に対しても「身内」であるというメッセージを発信したと解釈するのが自然だろう。

大野氏は30日の会見で、次期知事選に関して「私の身の振り方も含めて、具体的な考えを持っているわけではない」と述べたが、額面通りに受け取る向きは少ない。(中村智隆)

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