列車の運休・遅れ、25年で倍以上に 背景に自然災害の激甚化

産経ニュース
大雨の影響で一部損壊したJR五能線の鉄橋=10日午後2時42分、青森県鰺ケ沢町
大雨の影響で一部損壊したJR五能線の鉄橋=10日午後2時42分、青森県鰺ケ沢町

30分以上の列車の遅れや運休などの鉄道の「輸送障害」の件数が25年間で倍以上に増えていることが27日、国土交通省のまとめで分かった。地球温暖化の影響で局地的に激しい雨を降らせる「ゲリラ豪雨」が増えるなど、災害が激甚化していることが背景にあるとみられている。

国交省によると、輸送障害は昨年度、全国で6409件発生し、過去最多を更新。平成8年度(2986件)からの25年間でほぼ倍増した。増加傾向にある輸送障害について、国交省の担当者は「自然災害の激甚化も背景にあるのではないか」と推測している。

輸送障害の約3割が、台風や降雪、地震などの災害が原因。8年度は810件だったが、昨年度は1930件と倍以上になっている。

気象庁によると、1時間降水量が50ミリ以上の豪雨の年間発生回数は増加傾向にあり、24年から令和3年までの10年間の平均年間発生回数は約327回に及んだ。気象庁は今年6月から短時間で局地的に豪雨をもたらす「線状降水帯」の予測を始めたが、予測精度は必ずしも高くはない。

近年は豪雨で鉄道橋が流失、損壊する被害も多発している。JR各社が実施した鉄道橋の緊急調査では、緊急工事が必要な橋はなかったが、53カ所で豪雨時などに被災につながる恐れのある変状が確認された。

関西大の安部誠治教授(交通政策論)は「自然災害は昔からあったが、近年は短期間に集中豪雨が発生するのが特徴。従来の基準で整備されたのり面が崩壊したり、土砂崩れなどで線路が寸断されたりして、輸送障害に至るケースが増えている」と指摘した。

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