堺市東区のマンションの一室で、住人の荒牧愛美さん(29)と長女のリリィちゃん(3)が死亡しているのが見つかった事件で、大阪府警は25日、司法解剖の結果、2人の死因は刺し傷による大動脈離断などだったと発表した。
リリィちゃんの刺し傷は十数カ所で、愛美さんにも多数の傷があり、府警は殺人事件と断定した。同居していたブラジル国籍の夫(33)と連絡が取れておらず、何らかの事情を知っているとみて行方を追う。
府警によると、愛美さんの父親が24日未明「娘夫婦と22日の夕方以降、連絡が取れない」と110番。2人は24日朝、洋室で血を流して倒れており、その場で死亡が確認された。2人は22日夜ごろに死亡したとみられ、即死だった。愛美さんには殴られたようなあざがあり、右手首には抵抗した際にできる「防御創」が確認された。一家は3人暮らし。夫は勤務先に「事故にあったので2週間休む」と連絡していた。