今年6月、京都の舞妓(まいこ)だったという女性がツイッターで、客と未成年飲酒や混浴を強いられたなどと告白し、京都のお茶屋に直撃取材するマスコミが現れるなど波紋を呼んだ。あれから約2カ月、京都のお茶屋の関連会社に勤めるAさんに話を聞いた。
「あの騒動以来、舞妓の志望者が激減しました。10代の頃から置屋で住み込みで修業をするため、ニュースを見て親に反対されたという方が多いです」
舞妓になるためには中学卒業後から20歳くらいまでの女性が置屋に住み込み、「仕込み」として先輩(お姉さん)たちと共同生活をしながら舞や作法、京言葉などの修業をする。舞妓として5年間ほど修業した後は芸妓となるのだが、報道の影響により志願者が激減。置屋も大きな打撃を受けているという。また、元舞妓の告発内容についても尋ねてみた。
「実際に未成年飲酒や枕営業の強要があったのかはわかりません。お世話になっている置屋さんでそういう話は一切聞いたことはありませんね。とはいえ、告発した元舞妓の発言を噓と決めつけるつもりもありません。長い間、京都で仕事していればそういう置屋もあるという噂を聞くこともあります」(Aさん)