奈良市での参院選の演説中に銃撃され死亡した安倍晋三元首相(67)の四十九日を迎えた25日、近鉄大和西大寺駅前の事件現場には多くの人が訪れ、手を合わせた。
大分県佐伯市から訪れた自営業、甲斐一歩(かずほ)さん(54)は、「安倍さんを失ったのは日本の損失。どうしても現場を訪れて手を合わせたかった。悔しい気持ちが今も残っている」。父の祐一さん(85)も「こんな事件は絶対に起こってはいけないし、起こさせてはいけない」と語った。
事件が発生した午前11時半ごろには自民党奈良県連の関係者らが現場を訪れて献花し、手を合わせた。現場には、献花をしないよう呼びかける貼り紙があり、手を合わせた後、花を持ち帰る人も多かった。