名古屋高速道路の大型バス横転・炎上事故から一夜明けた23日、男性運転手(55)が勤務する「あおい交通」の幹部らが記者会見に臨んだ。松浦秀則社長は「申し訳ございませんでした」と述べ、深々と頭を下げた。本社と営業所を対象に行われた家宅捜索では、会社担当者が緊張した面持ちで応じた。
午前11時に本社で始まった記者会見には松浦社長と幹部3人が出席。運転手の勤務状況や、愛知県警による家宅捜索で押収された書類などについて説明した。
事故を起こしたバスのドライブレコーダーは映像をSDカードに上書きするタイプで、外部のサーバーには保存していないとも説明。焼損していた場合、映像が残っていない可能性が高いと言及した。
家宅捜索は同9時ごろ、本社と野口営業所(いずれも愛知県小牧市)で一斉に始まった。捜査員が段ボールなどを手に次々と入り、1時間余りで終了。営業所では捜査員が書類を確認したり写真を撮ったりする様子が見られた。