政府は21日、岸田文雄首相が新型コロナウイルスに感染したと発表した。20日夜から微熱やせきなどの症状があり、21日に首相公邸でPCR検査を受けたところ、陽性が判明した。公邸で療養中で、21日午後時点で症状が続いている。首相周辺によれば療養期間は現時点では30日までで、首相臨時代理は置かず、早ければ22日からオンラインで公務を行う。
25日から予定していた外遊はとりやめる。27~28日にチュニジアで開催されるアフリカ開発会議(TICAD)はオンライン出席を検討し、中東訪問は延期する。
首相の濃厚接触者に認定されたのは裕子夫人と、長男で秘書を務める翔太郎氏。感染経路は判明していないという。
首相は15日に全国戦没者追悼式などに出席後、夏休みに入り、16日は家族らとゴルフ場でラウンド。17~19日には家族と静岡県伊豆の国市の温泉旅館に宿泊し、20、21両日は公邸で過ごした。22日に公務に復帰する予定だった。日本の首相の感染判明は初めて。