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悪夢の3日間を追体験 人間がグロテスクな動物と化す「とんでもカオス!:ウッドストック1999」(Netflix)

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ウッドストックと聞くと、平和とロックの象徴として語り継がれる1969年の音楽フェスを思い浮かべる人が多いだろう。ところが99年にも開催されていて、それは30年の時を経た音楽産業のエゴにまみれた怒りと暴動の3日間だった。なぜそうなったか。Netflix配信のドキュメンタリー「とんでもカオス!:ウッドストック1999」は、人間がグロテスクな動物と化す危険な3日間を追跡している。

142分間に及ぶ映像は、99年7月23~25日の3日間を3回に分け悪夢を追体験する。開催地は米空軍基地跡で緑や日影がない。水の持ち込みも不可の厳重な入場規制で、高い物販やトイレは人があふれている。初日から不穏で、熱唱するシェリル・クロウへ「オッパイ見せろ」の下品なヤジは序の口だった。

2日目、一面を埋め尽くすゴミと照り返しによる暑さで、観客の怒りが渦巻き、出演者にゴミを投げつける。リンプビスキットが「不満をぶつけろ、すべてを壊せ」と煽ると平和を象徴するオブジェも倒され荒れ放題に。69年のウッドストック共同創始者マイケル・ラングが抱いた理想とはかけ離れていく。

3日目。汚染水が会場に広がり、物価はさらに上昇。レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフィナーレの後、サプライズを期待した観客の失望から、火災が勃発。終了後には、レイプ被害の報告が相次いだという。〝とんでも〟という言葉で言い尽くせない酒池肉林の惨事は、大いになる反面教師だ。(中本裕己)

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