動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国のIT企業が、米国で「ティックトックミュージック」の商標登録を申請したことが分かった。音楽配信サービス参入への布石とみられる。ただ米国では中国当局への情報流出リスクが指摘されており、安全保障上の懸念が高まる可能性もある。
申請したのは北京字節跳動科技(バイトダンス)。ティックトックは音楽に合わせて踊る姿など15秒程度の短い動画をつくって公開できるのが受け、世界的に利用者が急増している。
商標は5月に申請された。関連するサービスとして、音楽配信に加えてポッドキャストやラジオ番組の提供といった内容が記載されている。
米IT専門メディアはバイトダンスの元社員の話として、同社がティックトックミュージックの世界展開を検討していると伝えた。既に「レッソ」と呼ばれるブランドの音楽配信サービスをブラジルとインド、インドネシアで手がけており、これを基にするという。(共同)