第2次岸田文雄改造内閣が先週10日に発足しました。注目された高市早苗氏は、経済安全保障担当相として入閣しました。
今年の通常国会冒頭、衆院予算委員会のトップバッターが高市氏で、私は直後にインタビューをする機会がありました。その時、経済安全保障に関する機密情報の取り扱い資格「セキュリティー・クリアランス(適格性評価)」を法案に盛り込むべきではないかと問題提起をしていました。
当時は、経済安全保障法制ができるよりも前です。適格性評価は、親族や交友関係、資産などまで調べるので、野党が「人権侵害だ」と反発するのは必至でした。まずは法案成立を第一に考えて先送りとなりました。
ただ、高市氏は「今後の法改正の際には盛り込みたい。毎年でも法改正をしていかなくてはいけない分野だ」と強い意欲を見せていました。今回の就任会見でも、「国際共同研究の推進を念頭に、認証制度の構築へ措置を講じる」と記した推進法の付帯決議を挙げ、スピード感を持って取り組むと語っています。