襲撃されたラシュディ氏にバイデン米大統領が連帯を表明 訴追の男は無罪主張

産経ニュース
英ロンドンで取材に応じる英作家のサルマン・ラシュディ氏=2008年(ロイター=共同)
英ロンドンで取材に応じる英作家のサルマン・ラシュディ氏=2008年(ロイター=共同)

【ワシントン=坂本一之】バイデン米大統領は13日、東部ニューヨーク州で英作家のサルマン・ラシュディ氏(75)が男に刃物で襲撃された事件を受けて声明を発表し、「衝撃を受け、悲しみに暮れている」と述べた。

バイデン氏は「全ての米国民、世界中の人々とともにラシュディ氏の健康と回復を祈っている」と連帯を表明。同氏の「人間への洞察力や比類なき感性」をたたえ、脅しに屈しない姿勢に敬意を示した。

「真実。勇気。回復する力。恐れずに考えを語る能力」は、「自由で開かれた社会」を構成する要素だと指摘し、表現の自由を守る重要性を訴えた。また、襲撃現場で容疑者の確保や救護に当たった人たちへの感謝を述べた。

事件は12日、ニューヨーク州西部の教育施設でラシュディ氏が講演を始める直前に発生。同州の検察当局は13日、殺人未遂などの疑いでヘイディ・マタール容疑者(24)を訴追したと明らかにした。報道によると、マタール容疑者は同日、ニューヨーク州の裁判所に出廷し、弁護人を通して無罪を主張した。

地元メディアは捜査当局の話として、容疑者のソーシャルメディアにイスラム教シーア派の過激派やイラン革命防衛隊に共感を抱いていたことを示す情報があると報じた。

容疑者はレバノンから米国に移住した両親のもと、西部カリフォルニア州で生まれ、東部ニュージャージー州に移り住んでいた。

一方、首や腹など複数箇所を刺されたラシュディ氏は、肝臓を損傷し腕の神経が切断されるなどの重傷を負い、失明する恐れもある。現在は人工呼吸器を外し会話ができる状態だという。

1988年に発表されたラシュディ氏の小説「悪魔の詩」を巡っては、イスラム教を冒瀆(ぼうとく)しているとの批判が巻き起こり、イランの最高指導者だった故ホメイニ師が89年、ラシュディ氏に対して一方的に死刑宣告した。

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