ポスト黒田、本命は中曽氏と雨宮氏 本紙アンケート

産経ニュース

来春に任期満了を迎える日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁の後任として、民間エコノミストの間で、元日銀副総裁の中曽宏氏(大和総研理事長)と現副総裁の雨宮正佳氏が本命視されていることが13日、産経新聞のアンケートで分かった。「異次元の金融緩和」は10年目に突入しており、金融政策の正常化へ向けた手腕の発揮を期待する声が目立つ。

第2次岸田文雄改造内閣が想定より約1カ月前倒しで発足したことで、「ポスト黒田」選びも早まる可能性が出てきた。安倍晋三元首相の考え方に近い金融緩和に積極的な「リフレ派」の処遇にも注目が集まる。

アンケートは今月3~8日に実施。日銀をウオッチする民間エコノミスト21人が回答した。次期総裁として最もふさわしいと考える人物を尋ねた質問では、中曽氏が8票、雨宮氏が7票を獲得。黒田氏を支えてきた実績が評価された。

中曽氏はリーマン・ショック時に金融市場局長を務めるなど金融システムや市場の危機管理の経験が豊富で、国際的な知名度も抜群だ。「金融政策の正常化を市場の混乱を回避しつつ主導する立場として実績は十分」(バークレイズ証券の山川哲史チーフエコノミスト)など、金融緩和の副作用への配慮が期待される。

一方、雨宮氏は金融政策を立案する企画局の経験が長く「現行政策の意義や問題点を熟知している」(野村証券の美和卓経済調査部長)。それだけに、大胆な見直しには後ろ向きとみられやすい面もある。

副総裁の後任では、現副総裁の若田部昌澄氏と現理事の内田真一氏の名前が目立つほか、日本総合研究所理事長の翁百合氏ら女性の候補もあった。リフレ派の若田部氏は、「アベノミクス」を継承する岸田氏の方針を踏まえ「政策の継続性に対する対外的印象を担保するために選ばれるのではないか」との見方がある。

■回答者

SMBC日興証券 牧野潤一氏▽岡三証券 会田卓司氏▽クレディ・スイス証券 白川浩道氏▽ソニーフィナンシャルグループ 菅野雅明氏▽第一生命経済研究所 熊野英生氏▽同 藤代宏一氏▽大和証券 岩下真理氏▽東短リサーチ 加藤出氏▽ニッセイ基礎研究所 上野剛志氏▽野村証券 美和卓氏▽野村総合研究所 木内登英氏▽バークレイズ証券 山川哲史氏▽マネックス証券 大槻奈那氏▽みずほ証券 小林俊介氏▽みずほリサーチ&テクノロジーズ 上村未緒氏▽三井住友信託銀行 大和香織氏▽三井住友DSアセットマネジメント 宅森昭吉氏▽三菱UFJモルガン・スタンレー証券 六車治美氏▽明治安田総合研究所 小玉祐一氏▽UBS証券 足立正道氏▽りそなアセットマネジメント 黒瀬浩一氏(所属先の五十音順、肩書略)

異次元緩和「65点」の辛口評価 金利操作に限界論も


  1. 佐々木蔵之介が結婚!お相手は一般女性「早々に『完敗宣言』」

  2. 中露〝蜜月崩壊〟習主席がプーチン氏見捨てた!? 「ロシアの敗北は時間の問題」中国元大使が発言 インドの浮上で変わる世界の勢力図

  3. 残りあと5話!NHK朝ドラ「ちむどんどん」最終週あらすじ やんばるで食堂を開きたいと考える暢子(黒島結菜)、東京からは房子(原田美枝子)が…

  4. 【ニュースの核心】習主席とプーチン大統領〝共倒れ〟も 中露首脳会談、連携協調も温度差 ロシアの手の内見透かす米国「核のボタン」事前の察知に自信

  5. 【ニュース裏表 平井文夫】「国葬欠席」のSNS掲載 批判相次ぐ立民の蓮舫、辻元両参院議員 情けなく恥ずかしい…ジョージアの大使に教えられた死者への敬意