広島は6日、米軍による原爆投下から77年の「原爆の日」を迎え、広島市の平和記念公園で午前8時から「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれた。核保有国ロシアによるウクライナ侵攻のさなかの開催となり、松井一実市長は平和宣言で、核抑止力を支持する考えが勢いを増していると指摘し「一刻も早く全ての核のボタンを無用のものにしなくてはならない」と核兵器廃絶を訴えた。
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被爆から77年の「原爆の日」。平和記念式典で放たれた鳩 =6日午前8時25分、広島市中区(安元雄太撮影)
原爆投下時刻の午前8時15分、会場内外で黙とうがささげられた。99カ国と欧州連合(EU)の代表が出席したが、市はウクライナ侵攻を理由に、ロシアを招待しなかった。広島市の小学6年生から選ばれたイタリア生まれのバルバラ・アレックス君(12)と山崎鈴さん(11)が「平和への誓い」を朗読した。