いきもの語り

トカゲなどのエキゾチックアニマル「飼う前に知って」

産経ニュース
フトアゴヒゲトカゲを診る田園調布動物病院の田向健一院長=7月11日、東京都大田区(長橋和之撮影)
フトアゴヒゲトカゲを診る田園調布動物病院の田向健一院長=7月11日、東京都大田区(長橋和之撮影)

手のひらで、黄色が鮮やかなフトアゴヒゲトカゲが体を休めている。レンズで観察しているのは、田園調布動物病院(東京都大田区)の田向健一院長(49)。犬、猫や家畜とは区別して呼ばれる「エキゾチックアニマル」の診療に長年携わってきた。爬虫(はちゅう)類以外にも幅広く、診察した生き物は200種以上。評判を聞きつけた飼い主が、遠方からも訪れる。

アリクイにナマケモノ…

診察室には、ベテランの田向さんが戸惑うような生き物も持ち込まれる。

あるとき、飼い主が持ち込んだケージに入っていたのは強大なかぎ爪を持つアリクイ。恐る恐るケージから出すが、ケージの上に乗ってしまい、そのかぎ爪でガッチリと捕まって離れない。どうにか床に降ろし、診察することができた。

別のある日、やってきたのはナマケモノ。普段の動物の診察では、餌をどのくらい食べているか、動いているかなどを問診し、不調の原因を探るが、「ナマケモノは1日に葉っぱを3枚くらいしか食べないし、ほとんど動かない。普段の問診は通用しなかった」。

必ずしも全ての動物を治せるわけではない。「数グラムの小さなカエルなどは、血液検査もできないし、小さいので処置のしようがないこともある」。それでも、「飼い主は、治せるか分からないから連れてくる。僕は、その動物を治せるかどうかは分かる。それが強みだと思う」と話す。

イグアナも病気に

幼いころからカブトムシなど、身の回りの生き物を捕まえて飼い、次第に趣味として生き物を飼育することにひかれていった。中学2年のときにイグアナを飼育し始めると、飼育法を学ぶ中でイグアナも病気になることを知った。「それまでは、飼っている生き物が病気になるという考えがなかった」。この経験から獣医の道を志すようになった。麻布大獣医学部を卒業後、都内の動物病院勤務などを経て、平成15年に田園調布動物病院を開院した。

獣医学部では一般的に、牛や馬などの家畜や犬猫の治療法について学び、爬虫類などの治療法についての授業は行われない。「例えばイグアナでも、犬や猫との違いがわかれば応用できる。種族による制約はあるが、根底にある生命科学は一緒」と獣医になった頃からエキゾチックアニマルの診療を続けてきた。

簡単ではない飼育

近年はインスタグラムなどの交流サイト(SNS)を通じて動物に関心を持ち、飼育する人が増えている。人気のヘビやトカゲは変温動物のため、飼育は決して簡単ではない。同様に人気のあるカエルも、湿った皮膚を持つため、細菌やカビによる感染症になりやすい上、不適切な餌によって病気になってしまうことも多い。

自らも猫やトカゲなど多くの動物を飼育する田向さんは「趣味として動物を飼育することを認める以上、人間が自然界から連れてきた動物については、具合が悪くなったら誰かが治療してあげるべきだ」と説く。「SNSではネガティブなところは発信されないが、簡単に飼育できると思わず、飼う前にしっかりとその動物について知ってほしい」と力を込めた。

(長橋和之)

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