NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」の第85話が5日放送され、ヒロインの比嘉暢子(黒島結菜)が働く東京・銀座の一流レストラン「アッラ・フォンターナ」の2階の客席で暢子たちが会話を交わすシーンがあり、壮大なセットに視聴者の注目が集まった。
沖縄のサトウキビ農家の次女として生まれ、沖縄料理に夢をかける主人公とそのきょうだいたちの姿を描く同作。タイトルは沖縄の言葉で「心がドキドキする」を意味する。
この日は第17週「あのとき食べたラフテーの」(第81~85話)の最終日。フォンターナの権利書が反社会勢力の手に渡り、そのボス、権田正造(利重剛)が、暢子の大叔母でレストランオーナーの大城房子(原田美枝子)に1000万円で買い取るよう要求するなど、フォンターナが存続の危機に直面するなか、このトラブルを沖縄県人会会長、平良三郎(片岡鶴太郎)が解決した。
その後、フォンターナは活気を取り戻し、客席も再び満席に。そんな店内の2階で、暢子、房子、そして暢子の恋人、青柳和彦(宮沢氷魚)の上司、田良島甚内(山中崇)の3人が会話を交わすシーンがあった。これまでも、引きの構図で2階席が背景として写り込むことはあり、来店客がそこで食事しているシーンも何度か見受けられたが、セリフのある主要キャストが座っている場面は初めて。ツイッターには、「この位置からの映像って初めてでは?」「いつ使うのかなと思ってた」「気になってたので良かった」「暢子と智のデートとか、和彦と愛の家族の食事会とかで使ってもよかったかもね」などの声が寄せられた。
2階席があることに気づいていた視聴者からも「2階に人がいるのを近距離で初めて見た。凄いセット」「かなり豪華に出来てますよね。美術の勝利」など、これまでにないアングルで映し出されたセットの作り込みに関心が集まった。