内閣府が5日発表した6月の景気動向指数(平成27年=100、速報値)は景気の現状を示す「一致指数」が前月より4・1ポイント高い99・0となり、3カ月ぶりに上昇した。伸び率は比較可能な昭和60年1月以降で最大となった。
新型コロナウイルスの感染対策として実施された中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が解除された影響で、部品供給が滞り落ち込んでいた自動車などの生産や出荷が回復したのが要因。
基調判断は「改善」で据え置いた。この判断は5カ月連続となる。
一致指数を構成する指標の中で速報段階で反映できた8つのうち、耐久消費財出荷指数や鉱工業用生産財出荷指数など7つの指標がプラスに寄与した。一致指数の上昇幅は令和2年6月の4・0ポイントがこれまで最大だった。