秋田地方最低賃金審議会(赤坂薫会長)は5日、県内の最低賃金時給額を822円から31円引き上げるよう川口秀人秋田労働局長に答申した。10月1日から最低賃金が853円に改定される見通し。19年連続の引き上げで、引き上げ幅は過去最大だった昨年の30円をさらに上回った。
中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)は2日、全国加重平均を31円引き上げて961円とする目安を示したが、地域別目安で秋田県はDランク(引き上げ幅30円)だった。
答申は地域目安を上回る全国加重平均と同額。新型コロナウイルスや国際情勢の影響を県内経済も大きく受けており、同地方審議会の事前審議で労使双方が折り合わず、地域間格差解消などに配慮する公益委員の見解を答申案とした。