第104回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が3日に行われ、3度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭は第5日の登場が決まった。初戦の相手は旭川大高。星子主将は「(甲子園は)選抜で勝たせてもらったけど、簡単にいくことはないと思っている。とにかく相手よりも1点でも多くとる。粘り強く戦いたい」と力を込めた。
大阪大会は7試合で54得点1失点と圧倒で制した。昨年秋の明治神宮大会でも優勝しており、今大会も優勝候補筆頭。3年ぶりに一堂に会して開催された抽選会でも注目の的で、校名が呼び上げられると会場がざわついた。「(昨年は)オンラインだったので集まることはなかった。集まる感じはいいなと。改めて、甲子園っていいなと思った」と早くも高揚感を隠せなかった。
西谷監督は「キャプテンはいつも(全部員の)64人で戦うといっている。いかに全員でいい準備をして、いかに出し切れるか」と落ち着いた口調で語った。秋春夏の「高校3冠」となれば、松坂大輔を擁した1998年の横浜以来となる。春夏連覇2度はすでに史上唯一で、それを更新する偉業もかかる。星子は「一戦必勝で戦って、3度目の春夏連覇を達成したい」と気合十分。王者に隙はなさそうだ。(大石豊佳)