女優の黒島結菜がヒロインの比嘉暢子役を演じ、沖縄料理に夢をかける主人公たちの姿を描くNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(総合など)の第83話が3日、放送される。
沖縄が本土復帰した1972年、西洋料理の料理人になることを目指して上京した暢子は、大叔母の大城房子(原田美枝子)が営む銀座の一流レストラン、アッラ・フォンターナで働き、子供の頃、地元やんばるで交流を深めた青柳和彦(宮沢氷魚)と再会を果たした。やがて2人はお互いを意識するようになり、和彦は結婚目前だった恋人に別れを告げ、暢子に告白。暢子は返答に迷ったが、母、優子(仲間由紀恵)から辛い戦争体験などを聞き、悔いのない人生を送ることを決意。和彦との結婚を決めた。
しかし、生まれ育った環境や家柄の違いなどを理由に、和彦の母、重子(鈴木保奈美)が結婚に大反対。昔から重子とうまくいっていなかった和彦は説得を諦めかけるが、暢子は料理で懐柔しようと努めた。
「ちむどんどん」ここまでの振り返り&第83話あらすじ
物語は第17週「あのとき食べたラフテーの」(第81~85話)が放送中。ある日、重子は和彦が勤める東洋新聞を訪問し、上司の田良島甚内(山中崇)に、2人の結婚に反対してほしいと大声で訴えた。社員に聞こえるように話し、噂を広めて2人の関係を壊そうという魂胆だったが、田良島は「無駄ですよ。若者はいつでも障害を乗り越える。次は披露宴で会いましょう」と伝えた。
一方、フォンターナに、元コックの矢作知洋(井之脇海)に金を貸したという権田正造(利重剛)が現れた。権田は、紛失したはずの店の権利書を差し出し、矢作が夜逃げしたため、これを1000万円で買い取れと房子に迫った。
第82話(2日放送)で、房子は毅然とした態度で権田を追い返し、動揺するスタッフを落ち着かせた。
暢子は重子をフォンターナに招待。重子は対応する房子に対して調べ上げた過去をあげつらい、育った環境の違いを強調した。房子は昔のことを恥じるつもりはないと言い、今は暢子が作った料理を楽しんでほしいと対応した。
すると、店内で2人組の男が因縁をつけて大騒ぎに。重子は「類は友を呼ぶ」と言い残し、ほかの客と共に店をあとにした。
第83話で、フォンターナにはその後もさまざまな災難が襲いかかる。
房子から、店のトラブルのことは他言無用と言われていた暢子は、なりゆきで、ある人物にいきさつを話してしまう。