(セ・リーグ、阪神6-0ヤクルト、14回戦、ヤクルト8勝6敗、29日、甲子園)プロ野球の後半戦が開幕し、阪神は6-0で首位ヤクルトに快勝。4連勝で今季初めて貯金1とし、燕との差を10ゲームに縮めた。新外国人アデルリン・ロドリゲス内野手(30)が待望の1号ソロと適時打で計2打点と活躍。ヤクルトの優勝へのマジックナンバーも消滅した。猛虎の真夏の猛逆襲がアツい!
逆襲の使者が来日4試合&10打席目で魅せた。甲子園の夜空に舞い上がった打球が左翼スタンドに着弾したのを見届けると、ロドリゲスはゆっくりと歩き出した。首位の燕軍団を打ち落とす一撃は虎初アーチだ。
「前の打席(一回)で三振したので、修正したいなという思いでいきました。ファンの人は毎日応援に来てくださるので、その前でホームランを打てて、チームも勝ててうれしい」
3-0の四回先頭での打席だった。カウント1-2からの4球目。今季3戦2敗と苦手にしていた燕のエース小川のスライダーを振り抜いた。日本ではオリックス時代の2020年9月24日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)以来の一発だ。
直前の四回、西勇の送球を走りながらキャッチするも一塁ベースを踏みそこない、初エラーを記録。ミスをバットで取り返した。パワーだけでない。大山の一発が飛び出した八回、なおも無死二塁で5番手・今野のカットボールをすくいあげて左前へ。技ありの適時打だった。
今月8日に来日。チームに溶け込むのは早かった。いじられるのはトレードマークの長く伸びたあごひげだ。「別に験担ぎとかじゃないけど、ひげがないとちょっとブサイクなんですよ(笑)」。20年にオリックスでプレーしていただけに、日本野球への順応性も抜群だった。
22日のDeNA戦(甲子園)で代打出場し、2点二塁打を放って虎デビュー戦で勝利のお立ち台に。副賞のトラッキーのぬいぐるみを手にして「(子供が3人で)あと2個はゲットしないと平等にならないから」と笑わせた。出場4試合目で早くも2個目をゲットし、打率・417(12打数5安打)、1本塁打、5打点。7番に強打者ロドリゲスがいる。頼もしい限りだ。