天皇、皇后両陛下は27日、皇居・御所で、来日していたインドネシアのジョコ大統領夫妻との会見に臨まれた。スーツにピンクのネクタイを着用した天皇陛下と、薄いピンクの着物姿の皇后さまは、そろって大統領夫妻をお迎えに。車を降りた大統領夫妻と和やかに言葉を交わしながら、御所の中へ招かれた。
宮内庁によると、陛下が日本とインドネシアの友好関係の発展を願われると、ジョコ大統領はインドネシアでの日本車の普及や、日本企業による鉄道建設が進んでいることを紹介。陛下は日本の技術がインドネシアの発展に貢献していることを喜ばれていたという。
会見では陛下が平成27年、大統領夫妻とともに皇居・東御苑で鑑賞されたコイも話題に。このコイは上皇さまのご提案で日本とインドネシアの品種を交配したもので、陛下が今も元気にしていると伝えられると、ジョコ大統領は「陛下がお育てになっているのでコイも元気に育っているものだと思います」とユーモアを交えて応じたという。
皇后さまは、大統領夫人に「前回会えなくて残念でしたが、今回、お会いできてうれしく思います」と述べられたという。
秋篠宮ご夫妻は27、28日、全国高校総合体育大会(インターハイ)の総合開会式臨席などのため、徳島県を訪問された。28日の総合開会式のお言葉で、秋篠宮さまは大会を「日本のスポーツの将来に希望を見いだせる『高校生最大のスポーツの祭典』」とご表現。新型コロナウイルス禍で、3年ぶりとなる有観客での開催に尽力した関係者をねぎらわれた。会場では高校生らによる演奏やダンスのパフォーマンスも披露され、ご夫妻はさかんに拍手を送られていた。
終了後には徳島市内のホテルで高校生らとご交流。開会式で阿波踊りを披露した生徒に、ご夫妻は「とても感動しました」「暑いので体に気をつけて」などと声をかけ、ねぎらわれた。
ご夫妻の次女、佳子さまは22日、明治天皇の崩御(ほうぎょ)から今年で110年となるのに際し、明治神宮(東京都渋谷区)を参拝された。寬仁親王妃信子さま、三笠宮家の瑶子さまもそれぞれ28、25日に足を運ばれた。