黒犬スキとノルマンディー地方の夏祭りへ


こんにちは、フォトグラファーの吉田パンダです。今回もキツネのような悪魔のような黒犬、スキッパーキのスキを連れてフランスの小さな村に出かけてきました。

のどかな街並みが広がるここはどこかというと、、

フランス、ノルマンディー地方はウール県内にあるライ・ドゥ・ルトという小さな小さな村です。訪ねるのは二度目なんですが、今日は夏祭りを目当てにやって参りました。

その祭とはこちら!←ポスターで済ませた。ノルマンディーの殉教者、聖クレアに捧げる祭という名目で毎年7月16日に催されます。「聖クレアの火」というタイトルにもあるように、クライマックスは夜23時、ピラミッド状に組まれた櫓に点火される聖火です。

村はずれの駐車場に車を止め、夕暮れの広場に向かって歩いていくとバンドが演奏するマーチが聞こえてきました。

陽気な鉄琴が手拍子を誘います。バンド全体の手作り感あふれる佇まいがたまりません。

「むむ、どこかで見たような、、」

はい、どこかのキャラクターに似ているような気もしますが、えーと、、ルトマウスかな?たぶんそうですね。

さて、ノルマンディーらしい様式の家を横目に5分も歩けば、もう広場です。

おおー、櫓が完成しています。一番上には花で飾られた十字架が配され、儀式でその十字架が燃えてしまうと翌年は縁起が良くないと言われています。日没が近づく空は、これで21時過ぎの明るさです。

そして、ルト村といえば見所は他にもいくつかあるんです。まずは巨大な千年樹!イチイの樹のウロに作られた、二つのチャペル。以前にこちらの記事でも紹介しましたので、ご興味のある方は下記からどうぞ。

https://www.iza.ne.jp/article/20210820-7PPFL6BH3ZCAVIW5LWG7OM372Y/

元々キリスト教の歴史以前から聖地であったこの場所には二本のイチイの樹があり、その隣に現在の教会が建てられたという経緯があります。

そして19世紀には、並んだ二本の樹のそれぞれにチャペルが設置されました。日本の御神木に通じるものがありますね。

異世界への入り口にも見えてくる、自然と融合した聖堂。

「なるほど、ルトマウスはここに住んでるんだな」

それはないかなー。

だいぶ陽が傾いてきましたが、村の散策を続けます。

続いてはこちら。ここも以前紹介していますが、19世紀の竃(かまど)を再建し、毎週日曜日に焼き立てパンを販売してくれる場所。

以前の記事。

https://www.iza.ne.jp/article/20210813-CAMEOHHQYJFVRBPWXXB4Q2B3PE/

この日ボランティアで店番を勤めるマダムに捕まった黒犬です。来るのが遅かったため、パンはほとんど売り切れてしまいました。

「近いうちにリベンジブリオッシュするぜ!」

笑顔ですが、獣医さんからグルテンフリーの食事指導を受けているスキなので、パンは食べられません。残念、飼い主が美味しくいただくぜ!

広場では音楽と共に、地元の子供たちによる出し物が始まりました。バトンガール。

何とも微笑ましいんです。

さて、火祭りが始まる前に夕飯を済ませましょう。広場で購入できるのはケバブかソーセージのみ。見た目は豪快ですが、なかなか美味しい。

「今日がポテトが落ちてくる最初の日かもしれない、、」

ちゃんと君の夕ご飯も持ってきてるよ。

さて、バトンガールに微笑み、ケバブを食べたらもう日没です。22時から野外礼拝が始まり、着火の時間が近づいてきました。黒犬はここでリュックに収納されます。

ミサの最後に聖体拝領が行われ、その後延焼を防ぐためこの簡易教会(?)はすべて片付けられます。

櫓の隙間に藁(わら)を詰めて、いよいよ着火です。

人工の着火剤などは使わずとも火は着火と同時に燃え上がり、一気に上まで登っていきます。

欲張って近くで見ていたのですが、燃えると同時にものすごい熱波が襲ってきました。あちらこちらから歓声とも悲鳴とも言える声が上がり、「熱い熱い!!危ない!!」と大騒ぎ。もちろん我らも急いで退散します。あのまま近くにいたらスキごと全身がローストされかねません(柵がそもそも近すぎる)。

少し離れて見ることにしましたが、こちらが風下だったために火の粉が雨のように降ってきます。周りの木に燃え移らないように、係の人が消化ホースで時折水をかけていました。

「燃える」ただそれだけなのですが、とにかくものすごい迫力で、舞い上がる火の粉は夜空に星がちりばめられたかのようです。

見上げる火の粉。

そしてほとんどが燃えてしまったあと、勇気を試すかのようにまだ燃え残っている炭を次々に若者が手に取り、「Chaud!Chaud!(熱いよ!)」と叫びながら脇に置かれた水場へと走ります。

その場で煙を上げながら冷やされた炭は、火伏せのお守りとして村民が持ち帰る習慣になっているそうです。我が家も例にもれず、小さなかけらを持ち帰ることにしました。

こんなに大きな炭を持ち帰るファミリーも。ちなみに櫓の先につけられた十字架はその4分の3が燃え残ったということで、来年はそんなに悪い年ではありません(希望)!

日本でも各地に火祭りの習慣は残っているようですが、ノルマンディー地方の火祭りはおそらくこれが本邦初公開ではないでしょうか。いやー、これはちょっと毎年来たくなるお祭りでした。起源ははっきりせず、歴史は15世紀くらいまで遡ると説明にはあります。元々は夏至を祝う神事だったようです。途中から黒犬は退場してしまいましたが、無事火傷もせず帰還しています。リュックの中で、少し灰を頭にかぶりながら寝ていました。次回はまた犬連れで、今度は世界遺産のモンサンミッシェルへ向かいます。どうぞお楽しみに。

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